Trapezoid tarp.(トラぺゾイドタープ)
※ Trapezoid =台形
装備レギュレーションのあるOMMレース等を除く山の宿泊において、私自身が幾度となくタープ泊を選ぶ最大の理由は、あのドキドキ感!!
タープ泊は良く言えば開放的(笑)なのですが、なにせ1枚のナイロン生地を屋根に見立てて寝る訳ですから、テントと違い雨や風、虫や寒さなんかを完全に防ぐ事など不可能です。ですがそれら全てを自身で受け止め、考えながらリスクを回避し山行を最大限に楽しむ事こそが、タープ泊の最大の魅力だと私は考えます。
ぶるっと肌寒い朝にタープの隙間から覗く朝日なんか見たら、もう!最高!
市場に出ているタープの多くはキャンプ用、もしくはハイキングに持ち出すにはやけに大きなサイズが主力です。山の道具は軽い・小さいが全てだとは言いませんが、“山を歩きタープで寝る” この一連の山行において、もっとシンプルで使いやすいサイズのタープがあれば良いと思い続けていました。
トラぺゾイドタープが台形である事のメリットとして、足元側に向けて狭くなる横幅は軽量化の為だけでは無く、地面と平行にサイドラインを美しく描きながら雨風を凌ぐ機能としても一役買っています。逆に頭部側の横幅は荷物を置いたり出入りがしやすい充分なサイズになっています。よくある四角形や長方形に比べ、台形のタープは格段に張りやすく、風をうまく逃しながら強風にも耐えうるベストの形であると、これまでの山泊で強く実感しました。
お気に入りの道具をずらりと広げる様なキャンプで使うには全くもって適合しません。仲間と集まってタープの下でワイワイするサイズではなく、あくまで1人用の寝床サイズなのです。またハイキングでタープを張るために2mもあるポールを持ち歩か無いでしょうし、1m位のトレッキングポールがせいぜいです。故に “山を歩きタープで寝る” 為の限定的な仕様となっています。
設営にはトレッキングポールを2本と数本のペグを持っていくだけでOKです。1.8mmのソフトで強度に優れたダイニーマコアのガイラインは各所で異なる長さを設け、前後ポール側のラインにはClamcleat社製のミニラインロックを、角の4点にはnifco社製コードロックを設置しています。この2種類の自在パーツと長さの設定されたガイラインにより、スピーディーかつ容易な設営が可能となります。頭側は地面から1.1m辺りに、足側には伸縮させたポールもしくは伸縮機能の無いポールには付属のシリコンバンドで、地面から60cm辺りの高さに設置しガイラインを巻き付けて固定する事で美しい形で張る事が出来ます。もちろんポールが無いなら山中で拾った枝でもOKですが、サイズと強度のある枝を2本も探すのは至難の技です(笑)
トラぺゾイドタープ は市場に多く出回っているタープの謳い文句みたいに、張る形の豊富さや自由度なんかありませんので求めないで下さい。張るバリエーションはワンスタイルです!...ザ・寝床の屋根スタイル(笑)
”山を歩きタープ で寝る”
このスタイルにビビッ!と魅力を感じた方、無論タープ泊の楽しさを既に知っている方には、最高の山道具となる事でしょう。
素材:タープ/スピンネーカー(セイルクロス)D-TEX社製POWER RIP®︎ T7017
素材:ガイライン/1.8mmダイニーマコア
素材:自在パーツ/Clamcleat社製ミニラインロック×2、nifco社製コードロック×4
カラー:グレー
サイズ:全長 2.4m/ 頭部側 横幅 2m / 足下側 横幅 1.4m(台形構造)
重量:210g 前後(本体、ガイライン、コードロック含む)
付属品:ポール用シリコンバンド、スピンネーカー製収納袋(12g前後)
※ご注文完了後の受注製作となります。納期は1週間〜10日前後ですので、ご注文の際は納期に余裕を持ってご注文をお願い致します。また一定数に達した場合、材料確保の為に一時的に完売となる事があります。
※全ての天候や強風等に耐えうるわけではありません。自身の経験等を元に、安全な判断の上でご使用下さい。また使用中の怪我や事故等においても、一切関与致しません。
※全ての縫製箇所にシーム加工はありません。ご自身で判断し必要と判断された場合のみ自身でシーム処理を行ってください。ただし、シーム処理を行う場合は GEAR AID社のシーム剤を使用してください。アイロンによるシームテープ等は使用する事が出来ませんのでご注意下さい。
※製作の過程で、マイナーチェンジがある場合がございます。その際は都度アナウンスしていきます。
※設営には別途、トレッキングポール×2本とペグ×6本が必要です。自身でご準備下さい。
※使用していますスピンネーカー生地は通常のナイロンと違いパリパリとした質感で、伸び率がほぼありません。これによりタープを張った際、パリッとした張り具合によって雨粒を弾き流す様な傘と同じ原理で雨対策をしています。使用経過に伴い、スニーカー用の防水スプレーで撥水加工を行うとより良いでしょう。